ADKホールディングス
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2011.1.21
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ADK生活者分析レポート「平日と休日を逆転させる、シニア層の"ふらっと7days"現象」
#調査・レポート
株式会社アサツーディ・ケイ(本社:東京都中央区、代表取締役社長:清水與ニ、以下ADK)では毎年、生活者の意識・価値観、生活行動、メディア接触などを総合的に捉えるための大規模調査「ADK生活者総合調査」を実施して、生活者へのマーケティングアプローチのヒントを探索しています。このたび、2010年6月に実施した当調査をもとに、シニア層(男女60代)の生活行動・意識に関する分析結果をまとめましたのでご案内いたします。
調査結果から、今のシニア層は、20代・30代の若年層以上に趣味活動や消費行動に意欲的で、また休日よりも平日によく行動しており、平日、休日の差が無くなっていることが分かりました。この結果は、例えば最近よく見かけられる、平日に美術館等がシニア層で大いに賑わっている実態を証明していると言えます。分析レポートでは、こうしたシニア層の生活行動の変化を、平日と休日の差がなくなる、つまり曜日が”FLAT(フラット)化”するという意味と、平日に”ふらっと”出かけるという意味をかけあわせて『ふらっと7days(フラット・セブン・デイズ)現象』と名づけました。
日本の60才以上の人口は3,950万人(男女計・総務省統計局「人口推計」2010年11月)で、これが総人口のおよそ3人に1人(31%)に当たることを考えると、平日に活発に行動するシニア層がマーケットに与えるインパクトは大きいと言えます。その意味で『ふらっと7days現象』は現代日本の大きな潮流とも言え、今後ますます消費の機会が休日から平日へシフトして行くと考えられます。
ADKでは今後も、このような生活者の意識・行動の変化を捉えながら、質の高いコミュニケーションサービスを提供していきたいと考えております。
以下、調査速報の概要およびデータをご紹介いたします。
調査結果トピックス
◇ 若年層よりも趣味に活発なシニア層
~「映画館での映画鑑賞」「ドライブ」などで20代・30代を上回る
◇若年層よりも消費に意欲的なシニア層
~「自分の活動範囲を広げてくれる商品やサービス」などで20代・30代を圧倒
◇ 休日よりも平日に商業施設をよく利用するシニア層
~百貨店、家電量販店、都心複合商業施設とも、平日の方が利用率が高い
◇ 平日に趣味・習い事、スポーツに取り組むシニア層
~「趣味・習い事」の行為率は休日の約2倍
◇ 特に女性シニア層は、平日に活発に行動
~商業施設利用率、趣味・習い事行為率共に、平日は女性全体を大きくリード