アサツー ディ・ケイ、東急エージェンシーのデジタルメディア分野、研究開発分野に関する共同プロジェクトについて

11 / 08 . 2002

株式会社アサツーディ・ケイ(本社:東京都中央区、社長:長沼孝一郎、以下ADK)及び、株式会社東急エージェンシー(本社:東京都港区、社長:久保恭一、以下TAG)は、デジタルメディア分野、研究開発分野における、2つの共同プロジェクトを行うこととなりましたのでお知らせいたします。

1.デジタルメディア時代を視野においた、ターゲティング広告の共同実験

日本デジタル配信株式会社*1の協力を得て、CATV網を活用したマルチキャスト配信システム「B3」*2の試験サービス参加世帯を対象にした動画広告配信実験を、下記2項目について2003年(予定)に実施いたします。

(1)ユーザー属性別ターゲティング広告配信

メディアのデジタル化が進むにつれて、同一コンテンツを不特定多数のユーザーに届ける「放送的特性」を有するマルチキャストと、個別のターゲットにアプ ローチが可能となる従来からの「通信的特性」を有するユニキャストの連携が、より重要になっていくと考えられます。それによって、従来の放送のように全て の視聴者に対して同一の番組を配信する場合であっても、マーケティング上のターゲット(視聴者)に対して的確な広告やメッセージを選択して配信することが 可能となります。

両社は、広告の到達力向上を課題として掲げ、来るべきデジタルメディア時代の広告のありかたを広告業界初の試みとして、検証を進めていきます。

(2)視聴者の広告受容度を高めるための諸方策の実験

メディアのデジタル化が進むと、配信メディア側でユーザー側の視聴状況を把握できるようになります。それによって、視聴者の広告接触をより積極的に引き起 こす工夫が可能となります。例えば、番組のどこから見ても第1話から視聴できるシリーズ広告、視聴回数に応じて字幕スーパーのメッセージが変化する広告な どです。また、蓄積型サービスなどの普及によって、今後の課題となるCM視聴機会そのものの減少への対応も視野に入れ、より能動的に広告に接触していただ くためのインセンティブを付与する手法も可能となります。

両社は、視聴者の広告受容度向上を課題として掲げ、デジタル化によって可能となる新しい広告手法に関する検証を進めていきます。

これらの実験結果により、広告の到達力や訴求力を高めるという視点で、広告の新たな可能性や具体的手法を研究開発していきます。この実証実験で得られた実験結果は、両社それぞれが関わる広告ビジネス全般にも広く活用していきます。

「ブランド価値を高め、セールスに結びつく」広告表現、広告モデルに関する共同研究開発

ADK、TAG両社が保有するマーケティングシステムを相互に組み合わせ、両社の提案力強化に向けて、広告・コミュニケーションの売上拡大への関与・寄与に関する研究を進め、広告主のセールスやビジネス拡大に結びつく最適なコミュニケーション手法の共同研究を始めました。

TAGの保有する「QPR*3」によって過去15年に渡る東京30km圏の消費者購買データから特にヒットしたブランドを抽出し、ADKの保有する広告表 現調査システム「AD-PROBE*4」や広告キャンペーン・データベース「A-campaign*5」を活用した研究開発を、下記2つのテーマについて 進めています。

(1)広告コミュニケーションの長期的効果として、広告主の安定的なセールスに与える影響度、貢献度 (AD-PROBEとQPRとの組み合わせ)

(2)マーケティングミックスモデルを前提とした、シミュレーションモデルの作成 (A-CampaignとQPRを中心に広告出稿データとの組み合わせ)

これらの研究開発テーマを通して、両社共同で広告とセールスとの関係性についての研究を深めていく予定です。さらに、この研究成果を両社それぞれが活用し、広告主への提案に役立てていきます。

*1 日本デジタル配信株式会社 (Japan Digital Serve Corporation)

設立時期 2000年4月
代表者 代表取締役社長 河村浩 (イッツ・コミュニケーションズ株式会社 常務取締役)
本社 東京都渋谷区南平台町5番6号
資本金 20億円
主な株主 東京急行電鉄株式会社、東京電力株式会社、小田急電鉄株式会社、東武鉄道株式会社、帝都高速度交通営団、イッツ・コミュニケーションズ株式会社、相模鉄道株式会社 ほか
事業内容 CATV局向けデジタル放送サービス、電気通信サービス、駅マルチメディア情報サービス
Web URL http://www.jdserve.co.jp

*2 マルチキャスト(※1)配信システム「B3」

JDSが開発したCATV網用マルチキャスト配信システム。

CATV網のインターネット帯域ではなく、放送用の下りの帯域を使用してマルチキャスト配信を行うことで、既存のCATVインターネットサービスへのトラフィック増加等の影響を与えることなく、安定した品質のブロードバンドコンテンツ配信環境を実現することが可能となる。

同時に流せるコンテンツの数は、確保する映像帯域のチャンネル数とコンテンツの品質により変わるが、例えば500kbpsのIPデータによるストリーミングコンテンツならば、CATV網内のアナログ放送1ch分の周波数帯域(6MHz)で、50本程度、同時かつスムーズに流すことが可能となる。

(※1)マルチキャスト:ネットワーク内で複数の相手を指定して、同じデータを送信すること。

ユニキャスト:ネットワーク内で単一のアドレスを指定して、特定の相手にデータを送信すること。

*3 QPR(Quick Purchase Report)

1987年、TAGと東急総合研究所が共同開発した、市場代表性を持つ日本初の広域型の、家庭内スキャンパネル調査。

パネル調査の特性を生かした世帯の購入履歴やブランドロイヤルティによる分析を行うことで、ブランドのセールス分解の基本データとして活用。

*4 AD-PROBE(アド・プローブ)

2000年、ADKが開発した、広告表現の評価調査システム。

TVCMにおける1秒ごとの消費者の反応・評価を取り、クリエイティブのガイドラインづくりの調査システムとして活用。

*5 A-Campaign

2000年、ADKが開発した、広告キャンペーン評価データのデータベース。

毎月蓄積している豊富なキャンペーンデータから、モデルづくりのケーススタディとして活用。

アサツー ディ・ケイ 会社概要

社名 株式会社アサツー ディ・ケイ (Asatsu-DK Inc.)
設立 1956年3月
代表者 代表取締役社長 長沼孝一郎
本社 東京都中央区築地1丁目13番1号
売上高 3588億3000万円(2001年度実績)
従業員数 1996人(2001年12月31日現在)
事業内容 総合広告業
Web URL https://www.adk.jp/

東急エージェンシー 会社概要

社名 株式会社東急エージェンシー (Tokyu Agency Inc.)
設立 1961年3月
代表者 代表取締役社長 久保恭一
本社 東京都港区赤坂4丁目8番18号
売上高 1914億3400万円(2001年度実績)
従業員数 1029人(2002年3月31日現在)
事業内容 総合広告業
Web URL http://www.tokyu-agc.co.jp/

ADK

ADKの運営する、社会の既成概念をじわじわ融かす新しいメディア