セサミストリート パートナーズ ジャパン設立

3 / 29 . 2004

35年に渡り、世界120カ国以上で愛され、世界で最も有名な教育プログラムの一つと言われる「セサミストリート」。 日本でも1971年の放送開始以来約30年に渡り広く親しまれ、世界に繋がっていく世の中で最も長いストリートと言われる「セサミストリート」が2004年4月1日から日本国内で全く新しい活動を開始します。

セサミストリート パートナーズ ジャパン(SSPJ)は、セサミストリートが持つ本来のコンセプトと大きな可能性に基づいた活動を日本で本格展開するために設立されます。

◆ SSPJ設立概要

この度、権利元であるSesame Workshop(本部:New York、プレジデント兼CEO:Gary E. Knell)と、コンテンツビジネスで定評のある(株)アサツーディ・ケイ(本社:東京都中央区、代表取締役社長:長沼孝一郎)、(株)ウィーヴ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:鈴木徹也)、及び(株)日本経済社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:佐久間俊治)、テレビ東京ブロードバンド(株)(本社:東京都港区、代表取締役社長:

髪林孝司)、(株)オデッセイコミュニケーションズ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:出張勝也)の5社で形成されるコンソーシアムは、日本国内におけるセサミストリートのほぼ全ての権利(一部例外除)を有するSSPJを設立し、日本の教育環境に即した意欲的な事業展開を行っていくことで正式合意いたしました。

◆ SSPJ設立背景

Sesame Workshopは1968年に非営利団体(NPO)として設立され、本国米国では米国教育省やユニセフ、民間企業ではメリルリンチやプルデンシャルなど大手企業とパートナーシップを組み、乳幼児の教育プログラム総合開発をしています。同時に行っているキャラクター商品化ライセンス事業は、世界中に700社以上のライセンシーと契約しており、その莫大な収益は先進的な児童教育開発に大きく役立っています。米国では同教育事業は高く評価され、同国での商品化事業も国内最大級の人気を誇る親子の定番商品です。

世界に類を見ないこの大型教育事業は、現在全世界120カ国以上で放映実績があり、内23カ国で現地の子供教育環境に即したオリジナルコンテンツが制作されています。

かねてからSesame Workshopは日本の子供を取り巻く教育問題の解決に貢献できる番組創りと、その為に必要な意欲的で新しいビジネスモデルの構築を、日本のパートナーと共に日本国内において行うことを長年に渡り希望してきました。特に番組においては日本人の教育識者と協力してリサーチを積み重ね、対象とする未就学児童に最もふさわしい内容を日本で制作する事を理想と考えてきました。今回SSPJの設立により、セサミストリートの原点に基づいた活動が、30年以上の時を越えていよいよ日本で展開される事になります。

今後新しい日本版の番組には英語を含む文字や数字などの識字教育だけでなく、日本人の視点での生活、家族、人や地域との関わりや、環境、自然の理解等の社会教育要素が盛込まれていく予定です。

◆ 日本における今後の事業展開

教育分野のコンテンツでは世界で他に例を見ない優良物件と言えるセサミストリートのプロパティを最大限に活かすため、SSPJでは下記を今後の事業の柱に考えております。

1)日米共同制作による日本版新番組

35年に渡りSesame Workshopが蓄積したノウハウを活かし、日米共同制作形式で新番組を制作します。既に日本国内の教育識者の協力を頂き番組における教育目標設定会議を行い、3月中旬からはキャラクターを操作するマペッティアのオーディションを行っています。

エルモ、ビッグバード、クッキーモンスターといった既に親しまれているキャラクターの出演は変わりませんが、日本独自のキャラクターの登場も予定しております。制作は共同テレビジョンが担当しますが、番組概要と内容の詳細に関しては別途お報せする予定です。

なお、2004年秋からテレビ東京系列で放送する予定です。

2)強力なメディアミクス戦略

多メディアの時代を迎え、地上波放送だけでなく、雑誌、新聞、インターネット、ケータイ、ラジオ、店舗といったメディアにおいて、今まで出来なかった有機的なメディアミクス戦略を展開します。

また、米国では番組設立当初から行われている、アウトリーチと呼ばれる実際の教育現場やコミュニティでの教育活動も展開する予定です。プログラムは社会や教育現場のニーズを基に、TV番組のノウハウや素材等を駆使して実施されています。米国では有力な社会活動の一つとして広く認知され、地域や学校、教育者組織、行政、大手民間企業とパートナーシップをもってセサミストリートが出来る社会貢献の役割を果たしております。

セサミストリートは本来TVというメディアが持つ教育効果の最大化を目的として発足しております。SSPJは日本のメディア環境と教育環境に即した最も有効なメディアミクスの手法論を、セサミストリートの教育価値を駆使して模索していきます。

3)多彩な商品展開

米国では莫大な収益を産んでいる本事業分野のロイヤリティ収益がSSPJの事業の核となります。セサミストリートは国内で97%の認知率を持っておりますが、同程度の認知度のキャラクターが200億円市場を持っていることから、早期に100億円程度の市場獲得を目指し、収益は番組の教育価値の品質向上に役立てる計画をもっています。

ライセンシー企業は未定ですが、現在国内有数の大手有力企業とライセンス契約の交渉に入っております。関連商品は他国の例を見ても、玩具、文具、教育教材に限らず、非常に多岐に渡っていることから、今後出来る限り幅広く、また多くのパートナーシップを結べることを願っております。

また、パートナー企業との積極的な店舗開発にも取り組んでいく計画を持っております。

◆ セサミストリート パートナーズ ジャパン(SSPJ)について

SSPJはセサミストリートの、全てのメディアにおける放映権・使用権、商品化権、プロモーション化権、等ほぼ全ての独占化権を有します。(一部テーマパークの権利等を除く)

事業収益は商品化事業等から来るロイヤリティ収益を基本に考えております。商品化事業から得た収益は米国同様、日本国内においても、先進的な児童教育開発に役立たせられる予定です。

SSPJではこうした権利の管理、運営だけでなく、優良なセサミストリート・ブランドの活性化を図る各種マーケティング活動が主な事業内容になります。一連の活動では数々の児童向けアニメーションで長年に渡り実績を積んだ、アサツーディ・ケイとウィーヴのノウハウが最大限に活かされることは言うまでもありません。

事業形態は任意組合(制作委員会形式)となります。

出資企業と出資比率については以下の通りです。

(株)アサツーディ・ケイ 35.0%

(株)ウィーヴ 27.5%

(株)日本経済社 20.0%

テレビ東京ブロードバンド(株) 15.0%

(株)オデッセイコミュニケーションズ 2.5%

◆ Sesame Workshopについて

1968年にNew YorkでChildren Television Workshop (CTW)として設立。(後にSesame Workshopに名称変更) 発起人のJoan Ganz Cooney女史にはカーネギー財団、フォード財団を中心に約800万ドル(当時の円換算レートで約30億円)の基金が寄せられ、非営利団体として設立されました。

Sesame Workshopは、全てのフォーマットのメディアを通じて、革新的で魅力のある教育コンテンツを開発する事をミッションとしています。全ての子供達は等しく機会を享受する価値があるという原則に対し、Sesame Workshopはメディアを通じその責任を果たしています。子供が持つ機会とは、学び成長し、学校に通う準備をし、世界やお互いの事をよりよく理解し、自分で考え、夢を見、発見し、何より子供達自身が持つ高い可能性にたどり着く事と考えています。

Sesame Workshopの組織は、マルチメディア・プラットフォームがどのようにして子供達の学習や発達、成長に役立つかを理解する為に、リサーチや世界中の専門家やアドバイザーとの密接な共同作業を活動のベースにしています。こうした活動の結果セサミストリートや、他に保有するDragon Tale、Sagwa等のコンテンツからの得た収益を、世界中の子供達の為の教育事業に非営利団体としてSesame Workshopは直接還元しています。

・Sesame Workshopのホームページ http://www.sesameworkshop.org

◆セサミストリートについて

1969年11月から放映開始されたセサミストリートは、当時としては大変画期的な内容でした。当時のニクソン大統領から感謝の書簡が送られるなど、放映開始当時のエピソードには事欠きません。 現在でも米国のみならず世界中で評価は依然とても高く、世界の放送業界で最も権威と歴史あるエミー賞をこれまで91個受賞しています。

教育(Education)とエンターテイメント(Entertainment)を合わせた 「エデュテイメント(Edutainment)」という造語はこの番組から産まれました。

親子が安心できる世界観から、番組ゲストもビリー・ジョエル、ロバート・デ・ニーロ、ジュリア・ロバーツといったハリウッドの大物スターから、ローラ・ブッシュ大統領夫人、アナン国連事務総長までと非常に多彩。セサミストリートは既に番組の枠を越え米国の教育制度にしっかり組込まれている感があります。

世界120ヶ国以上で番組が放映されている中には、言語や教育上のニーズに対応するようにカスタマイズがなされており、うち23カ国では共同制作も行われています。2003年からはイスラエルとパレスチナ、ヨルダンの3カ国で共同制作が進められ、これまでに30分番組26本を制作。ヘブライ語とアラビア語の双方が出ます。この新中東版セサミストリートでは欧州連合(EU)欧州委員会が、制作費の大半を肩代わりしており、子供の教育を通じて中東和平実現を側面支援する方針を明らかにしています。セサミストリートの目指す「多様性と寛容」「共生と和解」などのテーマは、市民外交の究極の目的とも重なり、単なる番組を越えた存在になっています。

日本においてもこれまで約30年にわたるTV放送だけでなく、テーマパーク、商品化、等各事業で大きな成功を収めてきました。

エルモ、ビッグバード、クッキーモンスターといったキャラクターは日本国内でも広く愛され97%の認知率を誇っています。番組に親しんだ視聴者は既に3世代に渡り、世代・性別を越え、幅広く指示される大変珍しいキャラクターといえるでしょう。

これまで日本では英語教育の代表的なシンボルの一つとして愛されてきましたが、今年セサミストリートは、日本の児童教育全般にその役割を果たすべく、更なる飛躍的進化を遂げることになるでしょう。

©2004 Sesame Workshop

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