ホーム > 投資家情報 > ごあいさつ > ADKグループの事業概況 中期的な会社の経営戦略と対処すべき課題

ADKグループの事業概況

対処すべき課題

広告を含むコミュニケーション環境は、インターネットやモバイル機器の機能進化、ソーシャルメディアの拡大などにより大きく変化しており、広告会社は、広告主のコミュニケーション投資が最大の効果を生む広告投資効果(ROI)を重視したコミュニケーション・プログラムの提供を求められております。また、今後の成長が期待される海外広告市場への対応も重要な課題となっております。

このような経営環境のもと、当社グループは、当面はオペレーションの効率性向上、コスト管理を徹底的に推進し、連結営業利益の早急な回復に専心いたします。また、以下のテーマに重点的に取り組むことにより、競争力の強化ならびに企業業価値の増大を目指してまいります。

1 グローバル

当社グループは、かねてより広告主の海外展開に対応するため、アジアを中心に海外におけるネットワーク構築に努めてまいりました。海外市場はすでに、多くの広告主が単なる輸出に留まらず、「消費地生産」を唱えて積極的に海外へ進出しており、各市場でのコミュニケーション活動がますます活発になっております。

こうした広告主の動きに対応し、当社は、マレーシアに第二の子会社として「Dai-Ichi Kikaku (Malaysia) Sdn.Bhd.」を設立し、同社は平成22年8月に本格稼動を開始いたしました。今後も中国はもとより、インドネシア・ベトナム・タイ・インドをはじめとする成長市場に、戦略的リソースを投入するとともに、アジアリージョナルオフィスで現地プランナーを育成・強化する「Planners' Village」を開催するなど、人材育成に注力し、アジア市場における競争力を一層強化してまいります。またWPPグループのグローバルリソースも有効活用することで、多様な広告主のニーズ・課題に対応してまいります。

中国市場においては、上海の基幹現地法人をハブとして中国全土のネットワーク機能を強化するとともに、日系広告主に加え、大手ローカルクライアントが参加した上海国際博覧会の中国民営企業連合館での実績を足掛かりに、現地の新規広告主の獲得を進めてまいります。また、現地法人社員のディレクターを養成するほか、将来的に現地法人で中核となる人材を育成し、更なる事業拡大に邁進してまいります。

2 デジタル

デジタル領域は、当社グループが提供するクロス・コミュニケーション・プログラムのなかでも重要な領域のひとつであると考えております。ROIをベースにデジタルメディアとマスメディアを最適に組み合せたコミュニケーション・プログラムを効率的に提供するため、当社は平成23年1月にコミュニケーションチャネルプランニング本部をデジタルビジネス部門からメディア・コンテンツセンター内に移管し、デジタル領域の体制を強化するとともに、株式会社ADKインタラクティブとの連携も強化しております。

また、平成22年3月に株式会社ローソン、株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモと共同で、株式会社クロスオーシャンメディアを設立し、デジタルサイネージを核に付加価値の高い新しいインストアメディアを開発することにもチャレンジしております。

3 ソリューション

広告主の多様化・高度化するニーズと課題を解決する最適な360°のクロス・コミュニケーション・プログラムを迅速に提供するため、当社は、平成23年1月にクリエイティブ部門、プランニング部門、インタラクティブコミュニケーションユニットおよびダイレクトコミュニケーションユニットを統合し、「統合ソリューションセンター」を設置いたしました。各分野の専門性の高いスタッフと株式会社ADKアーツをはじめとするグループ会社の機能を有機的に統合し、効果的かつ効率的なコミュニケーション・プログラムの提案力を強化してまいります。グローバルビジネス、ダイレクトビジネス、プロモーションをはじめとする成長領域での体制強化に加え、生活者を取り巻く環境の変化に対応する新しいブランディング・メソッドを開発し、競争力の向上を目指してまいります。

4 コンテンツ

アニメコンテンツおよびその二次利用収入ビジネスは、当社グループの伝統的な強みです。今後も国内外を問わず、コンテンツ開発および販路の拡大を推進してまいります。海外においては拠点を拡大し、多岐にわたる販路から二次利用収入を獲得してまいります。国内においては、新作アニメコンテンツを展開し、コンテンツポートフォリオを拡充する一方で、既存のヒット作をさらに活性化し、持続的に成長させてまいります。

5 人材育成

当社グループの競争力の源泉は人材であるため、今後もビジネス構造の変化に対応できる人材の育成を推進してまいります。具体的には、国内広告主の海外進出にあたり、ビジネスパートナーとなりうる人材(グローバルアカウントディレクター)、「トリプルメディア」時代における最適なクロス・コミュニケーション・プログラムをプランニングできる人材(コミュニケーションデザイナー)、更に広告主が求めるROIを分析・提供できる人材(コミュニケーションチャネルプランナー)を育成してまいります。また、組織改編を機にマネジメント職の育成にも注力してまいります。

6 コストコントロール

当社グループは、現状のように業績の伸長が大きく期待しにくい経済環境のなかで、引き続き仕入原価管理を徹底し、業務の効率化を進めてまいります。また、継続的に経費を抑制することにより収益性の向上に努めてまいります。

7 グループ経営の強化

当社グループは、海外におきましては中国およびアセアン諸国のグループ会社が着実に成長しており、国内におきましても専門性が求められる業務領域に強みをもつ優良なグループ会社を有しております。当社グループ各社間の連携を強化し、業務の内製化を一層推進することにより、グループ全体の競争力を高めてまいります。また、新たな業務提携、M&Aを含めた事業の拡大も併せて検討してまいります。

以上の取り組みに加え、当社グループは安定した成長を担保するため、業務上の不確実性を最小化するリスクマネジメントを推進してまいります。その一環として、ISO27001規格に基づく情報セキュリティ体制やコンプライアンス体制をより充実させるとともに、金融商品取引法に基づく内部統制報告制度についても引き続き改良を続けてまいります。またISO14001 規格に基づく環境保護など、企業としての社会的責任を果たしてまいります。

当社グループは創業以来の「全員経営」の理念のもと、厳しい経営環境においても持続的な成長を実現できるように、従来以上に企業体質の強化を図ってまいります。

株主の皆様におかれましては、引き続き倍旧のご支援とご鞭撻を賜りますようお願い申しあげます。

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